
夫と浮気相手に対して慰謝料を請求
「子どもたちがかわいそう」
「両親そろっていたほうが、子どもたちは幸せだよ」
両親をはじめ、周囲の友人たちは、口々に第二子を出産したばかりの私に、離婚を思いとどまるようすすめてきました。
しかし、私は探偵事務所に調査を依頼し、確固たる証拠をつかんだ時から、夫に対しての愛情は完全に冷めていたのです。それにうわべだけを取り繕って家族として暮らしていくことに限界も感じていました。そして「もう浮気はしない」という約束を夫に破られたことが、ずっと心の中にひっかかっていたのです。
それに、これからも夫の帰宅が遅くなったり、仕事だと出かけていったりする姿を見るたび、そしして夫の些細な行動もすべて「浮気しているのでは」と怪しんでしまいそうな自分がイヤでした。
さらに、夫のことを常に疑い続けているような信頼関係が築けていない夫婦が子どもたちをちゃんと育てていけるのかも不安でした。何よりも、この家庭環境が子どものためによいはずがないと思ったのが、離婚調停に踏み切る一番の理由になりました。
私は産休空けには夫とのことについて決着をつけることを目指して、動き始めました。
離婚調停では夫に慰謝料、養育費の支払い、子ども2人の親権を獲得するだけでなく、浮気相手の女性にも慰謝料を請求して責任を感じてもらいたいと思いました。そこで調査を頼んだ探偵事務所に再度相談し、弁護士を紹介してもらうことにしました。
弁護士を立てたこともあり、離婚調停を申し立ててからは、トントン拍子で話が進んでいきました。
最初こそ、離婚する事に反対し、調停に出席することにも消極的だった夫ですが、浮気の事実は認めていました。もし裁判に発展したのならば、慰謝料や養育費の支払い義務が発生することは明らかでした。
離婚調停では夫の浮気の証拠をきちんとそろえていたことも私に有利に働きました。
今回の浮気が2度目であることや2回の浮気がどちらも私の妊娠中に行われたことで、私が多大な精神的苦痛を受けたという訴えも考慮してもらえました。そして数回の調停を経て、夫からの慰謝料の支払いが決まりました。さらに、財産分与と月々の養育費の支払い額、子どもたちの親権は私が持つことも決まりました。
浮気相手の女性へはまず、慰謝料を請求する旨を内容証明で送りました。しかし、その段階で彼女は夫との関係は認めようとせず、支払いを拒否されました。しかし、決定的な証拠があることがわかると一転、夫との不倫関係を認めました。その後は「会社には知らせないで欲しい」と懇願もされました。そして結果的には小額でしたが慰謝料も支払ってもらうことができました。
心機一転、親子3人での生活がスタート
私は当初の目標のとおり、産休が明ける頃には夫のことがすべて片づいて、スッキリとした気持ちで復職することができました。
幸い、私には正社員で会社に勤めていました。両親も快く私たち親子を受け入れてくれ、サポートしてくれたので、当面の生活には困らずに済みました。夫と浮気相手からの支払いは今後の子どもたちの教育費に当てようと思っています。
こんなにもスムーズに離婚できるとは思っていなかったので、多少費用はかかりましたが、本当に離婚調停の際に弁護士に相談してよかったと思っています。
妊娠中の浮気調査も身重の私に代わって、探偵事務所が動いてくれました。そこで得た証拠は後々の話し合いにおいて効果がありました。
子どもを抱えて自由に動けない私にとって、そういった方たちの協力があったからこそ今こうやって笑顔でいられるのだと思います。
結婚生活をしていたときよりも、表情もずっと明るくなったといわれる事が多くなり、思い切って離婚に踏み切ってよかったと今では心から思っています。